2021年 | 全16話
【シーシュポス: The Myth】あらすじ・キャスト・感想
【シーシュポス: The Myth】あらすじ
舞台は2020年の韓国から始まる。
天才工学者であり、ハイテク企業Q&T社の創業者でもあるハン・テスル(チョ・スンウ)。
彼が乗る飛行機に何かがぶつかり、制御不能となり墜落の危機に…。
ハン・テスルはコックピットに入り、短時間で計器類を修理し、見事墜落の危機を回避した。
しかし、事故の映像を確認すると、飛行機にぶつかったのは10年前に死んだはずの兄と黒いスーツケースだったことが分かった。
ハン・テスルは、事故のあった場所で兄の私物が詰まったスーツケースを発見する。
このスーツケースを手に入れた事により、ハン・テスルは"取締局"と呼ばれる謎の集団に追われる事に。
Q&T社が主催する新技術発表会の壇上で話すハン・テスルはスナイパーに狙われる。
間一髪のところを助けたのは、未来から来たと言うカン・ソヘ(パク・シネ)。
カン・ソヘは、もうすぐ韓国で戦争が始まり、核爆弾が落とされ悲惨な世界になる。
彼女はそれを防ぐためリスクを背負って2020年へとタイムスリップしたと語った。
過去・現在・未来を跨ぐ壮大な世界観で描くSFアクションストーリー。
テスルとソヘの思いは時空を越えることができるのか?二人が迎える結末にも注目!
【シーシュポス: The Myth】キャスト
チョ・スンウ(ハン・テスル役)
パク・シネ(カン・ソヘ役)
チェ・ジョンヒョプ(ソン役)
ホ・ジョンソク(ハン・テサン役)
ソン・ドンイル(パク社長役)
【シーシュポス: The Myth】感想
韓国JTBCの10周年特別ドラマとして莫大な費用をかけて制作された【シーシュポス: The Myth】。
主人公ハン・テスル演じるチョ・スンウは、ペ・ドゥナとの共演が話題を呼んだドラマ「秘密の森」のほか、ミュージカル界でも活躍するなど、演技派俳優として知られています。
カン・ソヘ演じるパク・シネは、2009年の大ヒットドラマ「美男(イケメン)ですね」でヒロインを務め一躍ブレイク。
最近では【#生きている】や本作でアクションシーンを演じ、今までとは一味違うパク・シネ見せてくれています。
タイトル『シーシュポス』は、フランスの哲学者でもある作家のカミュ著『シーシュポスの神話』からきています。
内容はこちら。
神を欺いたことで、シーシュポスは神々の怒りを買ってしまい、大きな岩を山頂に押して運ぶという罰を受けた。
彼は神々の言い付け通りに岩を運ぶのだが、山頂に運び終えたその瞬間に岩は転がり落ちてしまう。
同じ動作を何度繰り返しても、結局は同じ結果にしかならない。
様々な解釈はありますが、人は皆いずれは死ぬ運命にあるのに、足掻き、苦しみながらも、より良くしようと努力し続ける。
そんな人間の姿を、カミュは描き出したかったのではないでしょうか。
本作【シーシュポス】も、ハン・テスルとカン・ソヘは核戦争が起こる未来を変えようと無駄とも思える努力を続けます。
そして、運命は変えることができないのか?
と思うほど何度も壁にぶち当たります。
もし戦争のない平和な世界に変えることがてきたとしても、その時には未来から来たカン・ソヘは…。
また、核戦争後の荒廃した韓国しか知らず、右も左も分からない現在にきたカン・ソヘを助けたソン(チェ・ジョンヒョプ)にしても、危険な目にあいながらも最後までカン・ソヘを助け続けます。
カン・ソヘの想いは、決して自分には向かないと知りながら…。
正に【シーシュポスの神話】と同じ、報われない歯痒さを感じてしまいます。
こんな感じで、悪の組織と戦うSFアクションストーリーなのですが、過去、現在、未来が複雑に絡み合っていて混乱します。
『どうゆうこと?』
と思う場面もしばしば…。
そこはあまり深掘りせず、大枠を掴んで視聴するのがオススメです。
過去の回想シーンに伏線があったり、後になって『そう言うことだったのね。』と分かったりと作り込まれています。
そして、費用が掛かっているだけあって、スケールの大きい作品です。
ぜひご覧ください!