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映画【ベイビー・ブローカー】あらすじ・キャスト紹介・ちょっと感想

万引き家族】の是枝監督と、【パラサイト 半地下の家族】で世界の注目を集めた韓国の国民的俳優ソン・ガンホがダッグを組んだ映画【ベイビー・ブローカー】。

独特な世界観を作り出すことで知られる是枝監督が、人身売買という社会の闇をどう描くのか。
そして、その世界観の中でソン・ガンホはどう表現するのか。

さらに、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されることが決定し、公開前から期待値の高かった作品。

1900円払って映画館に見に行ったので、作品紹介とあわせて感想をご紹介します。

【ベイビー・ブローカー】あらすじ・キャスト・感想

映画【ベイビー・ブローカー】
出典:GAGA公式サイト

【ベイビー・ブローカー】あらすじ

古びたクリーニング店を営みながらも借金に追われるサンヒョン(ソン・ガンホ)と、〈赤ちゃんポスト〉がある施設で働く児童養護施設出身のドンス(カン・ドンウォン)。
ある土砂降りの雨の晩、彼らは若い女ソヨン(イ・ジウン)が〈赤ちゃんポスト〉に預けた赤ん坊をこっそりと連れ去る。
彼らの裏稼業は、ベイビー・ブローカーだ。
しかし、翌日思い直して戻ってきたソヨンが、赤ん坊が居ないことに気づき警察に通報しようとしたため、2人は仕方なく白状する。
「赤ちゃんを大切に育ててくれる家族を見つけようとした」という言い訳にあきれるソヨンだが、成り行きから彼らと共に養父母探しの旅に出ることに。
一方、彼らを検挙するためずっと尾行していた刑事スジン(ぺ・ドゥナ)と後輩のイ刑事(イ・ジュヨン)は、是が非でも現行犯で逮捕しようと、静かに後を追っていくが…。
<赤ちゃんポスト>で出会った彼らの、特別な旅が始まるー。

 

【ベイビー・ブローカー】キャスト

ソン・ガンホ(ハ・サンヒョン役)

映画【ベイビー・ブローカー】キャスト|ソン・ガンホ(ハ・サンヒョン役)
出典:GAGA公式サイト

古びたクリーニング店を営む、疲れた風貌の中年男。
ギャンブルで作った借金が原因で、妻は娘を連れて出て行ってしまった。
その後、妻は再婚したので、一人娘に会うのも難しくなった。
そんな甲斐性無しの男には、ベイビー・ブローカーという裏の顔があった。
金のためでもあったが、施設で暮らすより、養父母の元で暮らすほうが子供にとって幸せだと考えたから。

1967年1月17日、韓国・金海市生まれ
『JSA』(2000)
『観相師-かんそうし-』(2013)
『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』(2017)
『パラサイト 半地下の家族』(2019)

 

カン・ドンウォン(ユン・ドンス役)

映画【ベイビー・ブローカー】キャスト|カン・ドンウォン(ユン・ドンス役)
出典:GAGA公式サイト

施設に捨てられ、施設で育ったドンスは、『いつか、お母さんが迎えに来る。』という期待を抱きながら育った。
現在は、赤ちゃんポストがある児童養護施設で働いている。
そして、彼もまたベイビー・ブローカーという裏の顔を持っていた。
彼の役割は、ポストに捨てられた赤ちゃんを横流しすることだった。

1981年1月18日、韓国・釜山広域市生まれ
『オオカミの誘惑』(2004)
『彼女を信じないでください』(2004)
『デュエリスト』(2005)
『新感染半島 ファイナル・ステージ』(2020)

 

ぺ・ドゥナ(アン・スジン役)

映画【ベイビー・ブローカー】キャスト|ぺ・ドゥナ(アン・スジン役)
出典:GAGA公式サイト

作家の夫が家を守ってくれるので、女性ながらも心置きなく捜査に打ち込める。
『捨てるなら産むな。』と子供を捨てる母親を嫌悪し、人身売買の摘発に執念を燃やしている。

1979年10月11日、韓国・ソウル特別市生まれ
「秘密の森」(2017)
「最高の離婚 ~Sweet Love~」(2018)
「キングダム」(2019)
「静かなる海」(2021)

 

IU / イ・ジウン(ムン・ソヨン役)

映画【ベイビー・ブローカー】キャスト|IU / イ・ジウン(ムン・ソヨン役)
出典:GAGA公式サイト

ウソンという名の赤ちゃんの母親で、雨が降る夜、赤ちゃんポストの前にウソンを置き去りにした。
『ウソン、必ず迎えにいくから』のメモ書きと共に…。
翌日、後悔したソヨンは施設を訪れるが、そこにウソンの姿はなかった。

1993年5月16日、韓国・ソウル特別市生まれ
「麗<レイ> ~花萌ゆる8人の皇子たち~」(2016)
「マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~」(2018)
「ホテルデルーナ ~月明かりの恋人~」(2019)

 

イ・ジュヨン(イ刑事役)

映画【ベイビー・ブローカー】キャスト|イ・ジュヨン(イ刑事役)
出典:GAGA公式サイト

スジン刑事の後輩で、人身売買摘発の捜査に就いている。
子供を捨てざるを得なかった環境や、父親にも責任があるのでは、とスジンとは違う考えを持っている。

1992年2月14日、韓国生まれ
「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」(2018)
「TIMES ~未来からのSOS~」(2020)
「梨泰院クラス」(2020)

 

【ベイビー・ブローカー】感想

是枝監督が、施設で育った子供たちの話を直接聞いて着想を得たこの作品。
『お前なんか、自分なんか生まれなければ良かった』
という内外の声に立ち向かいながらも、強く生きようとする子供たちに向けて作られたそうです。

『この世に生まれなければ良かった命など存在しない』
と綺麗事を言うのは簡単ですが、彼らが身を置く現実は思う以上に厳しく、残酷なのでしょう。
そんな重い題材を、淡々と描く映画【ベイビー・ブローカー】。

それぞれが苦悩を抱えつつ、赤ちゃんのために最善と思われる養父母探しの旅を続ける三人のハートフルロードムービー。
その後を追う、刑事二人の追跡劇。

登場人物それぞれの背景について、ほとんど語られることがないので、イマイチ感情移入できなかったのは残念。
また、『あとは自分で考えて!』
と、丸投げされた!と感じるラスト。
まあ、これが是枝ワールドなのでしょう。
ハリウッド映画のように、見た後スッキリ!感は味わえませんが、ちょっとほんわか、ちょっと考えさせられる映画でした。