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ドラマ【悪魔判事】ライブ法廷ショーに立つ裁判官ヨハンはヒーローか悪魔か!

Netflixで配信され、日本でも人気を博した【愛の不時着】【ヴィンチェンツォ】制作のスタジオドラゴンによる意欲作で、仮想のディストピア大韓民国を舞台に繰り広げられるライブ法廷ショーを描いたドラマ【悪魔判事】。
2021年8月22日に全16話の放送を終え、最終回は視聴率7.96%を記録。
自己最高視聴率で終了し、有終の美を飾った。

韓国ドラマ【悪魔判事】

【悪魔判事】あらすじ・人物相関図・キャスト

【悪魔判事】あらすじ

正体不明の疫病が広がり未曽有の危機に陥った韓国で、全国民が投票で裁判に参加できるライブ法廷ショーを行うことが発表される。
裁判長として法廷に立つことになったカン・ヨハン(チソン)は、公正な判決を下すことを宣言するが陪席裁判官のキム・ガオン(ジニョン/GOT7)は、最初の裁判を前に怪しい動きをするヨハンを見て彼を疑い始める…。

 

【悪魔判事】人物相関図

韓国ドラマ【悪魔判事】人物相関図
出典:tvN公式

 

【悪魔判事】キャスト

カン・ハヨン(チソン)
示範裁判部 裁判長

韓国ドラマ【悪魔判事】カン・ハヨン(チソン)
出典:tvN公式

貴族的なルックスに高級スーツを着こなし、笑顔は人の心を惹きつける、正にスター判事のカン・ハヨン。
しかし、隠された彼の本当の姿は誰も知らない。

彼は、金持ちも貧乏人も、強者も弱者も、人間は驚くほどに利己的であると考え嫌悪している。
彼にとって、世界はいつも地獄だった。
ゴミのように捨てられたその瞬間から。

しかし、悲惨な幼少期に彼は気づいた。
自分には、やられたらやり返すことができる力があることを。
愚かな人間を狩りたい、生来の捕食者の血が騒ぐ。
10年間、欲望を抑えて誠実で優秀な裁判官の皮をかぶって生きてきた。
そして遂に、全国民に生中継される国民参加裁判ショーという舞台が整った。

おとぎ話に出てくるカエルは王が弱いことを嘆き、神により強力な王を送ってくれと願った。
望んだ通り、強力なコウノトリを王に迎えたカエルは、捕らえられ食べられてしまった。
彼は、『強力な王』になることを強く望んだ。

ところが、このすべてが始まる瞬間にガオンに会ってしまった。
ガオンは彼と正面からぶつかり、彼が行うことを防ごうとする。

 

チョン・ソナ(キム・ミンジョン)
社会的責任財団 常任理事

韓国ドラマ【悪魔判事】チョン・ソナ(キム・ミンジョン)
出典:tvN公式

カン・ハヨンの唯一の宿敵。
緻密で有能、エレガントで華やかなルックス、そして素晴らしい弁舌。
そして何より、偽善の裏に隠れた本当の欲望を正確に見抜き、それを利用することが彼女の最大の武器だ。

無責任な男に捨てられ、厳しい世間で汗水流して働き、苦労して生きてきたソナの母。
娘には、ただ平凡に良い子に育ってほしいと願った。
しかし、ソナが育った貧しい地域では、憎しみや犯罪が当たり前で、当然のように彼女も乱暴に育った。

真の快楽主義者である彼女は、キラキラ輝く美しく高価なものを見ると、いつも胸が躍る。
それらを、自分だけの秘密の空間に集めるのが趣味。
問題は、彼女が手に入れたい美しいものの一つがカン・ハヨンであること。
このことが、彼女の欲望の源であり、破滅のもとになることに…

残念ながら、この世に生まれて一度も、誰からも親切にしてもらったことがないソナは、お母さんがどんな思いで名前をつけてくれたのか、どれだけ傷ついてきたかも知らないまま生きていくのだ。
ただ、本能のままに餌を追う野生動物のように。
満たされない空虚と空腹に苦しみながら。

 

キム・ガオン(ジニョン/GOT7)
示範裁判部 陪席裁判官

韓国ドラマ【悪魔判事】キム・ガオン(ジニョン/GOT7)
出典:tvN公式

たった1回の放送でスターダムに登りつめた若手判事。
その人気は、ファンクラブが結成されるほど。

16歳の時、両親が社会起業家に騙され、全財産を失ったことで自殺した。
それから、聞こえの良い話をして、世界を欺く権力者たちに本能的な拒否感と不信感を抱くようになった。

ガオンは父の友人であり、師であるミン・ジョンホ最高裁判事の勧めでモデル裁判所に入った。
指示されたのは監視と追跡でスパイのような役割だったが、ガオンは文句ひとつ言わずジョンホの言葉に従った。
父のような恩人だからでもあるが、本気で尊敬する人物だからだ。
親を失って復讐心と絶望で自暴自棄になっていたガオンを救ってくれたのは世界でたった二人、幼なじみのスヒョンとジョンホだけだった。

そんなジョンホの期待に応えるため、ガオンは裁判官としては許されない盗聴や尾行までしてハヨンを調査する。
そうするうちに、ハヨンの隠された本当の姿を知ることになる。
ガオンは混乱する。
政治的に成功することを夢見る野心家、裁判を道具にして人を裁くことを快楽とするソシオパスと思っていたハヨン。
しかし、彼には凄まじい孤独が感じられた。

次第に、ハヨンを騙している自分に罪悪感を抱くようになるガオン。
方法はどうであれ、ハヨンは法律をもて遊び罰を受けるべき悪人であることは確かであるが。
しかし、腐った世の中にはハヨンのように劇薬も必要なのではないか。
何が正しく、何が間違いなのか…。

 

ユン・スヒョン(パク・ギュヨン)
広域捜査隊 刑事

韓国ドラマ【悪魔判事】ユン・スヒョン(パク・ギュヨン)
出典:tvN公式

キム・ガオンの友人であり、幼なじみ。
子供の頃から兄妹のように過ごし、時には姉のようにガオンに接してきた。
ガオンが両親を亡くした時にも側にいたスヒョンは、どんな時でも無条件にガオンの味方となり、彼を守ろうとする。

スヒョンもまた、ハヨンを追っていた。
結果的に悪人を裁いているといっても、その過程に違法なことがあれば容認できない。
スヒョンは法に忠実な警察官だから。

問題は、ガオンがハヨンの世界に巻き込まれてしまうこと。
スヒョンは、ハヨンを止めるために、すべてをかける覚悟をする。

 

ミン・ジョンホ(アン・ネサン)
示範裁判部 裁判官

韓国ドラマ【悪魔判事】ミン・ジョンホ(アン・ネサン)
出典:tvN公式

ガオンの恩人であり、放浪していたガオンをまっとうな道に導いてくれた大人。
町の弁護士時代は、道を外れた子供たちを救うために、海千山千空中戦すべてを経験した。
その後、ロースクールの教授をしながら、弟子たちを育て上げた。
そんな彼は、国民のイメージ向上のために最高裁判事に任命された。
法服よりTシャツが楽だったが、社会の正義のために我慢した。
彼の前にハヨンが現れた時、本能的に危険を知らせる鐘の音が聞こえた。

ジョンホはハヨンの正体を明らかにするために彼を調べ始めた。
ピエロのような長官、人形のような大統領、狂った世界の中でハヨンを阻止できるのは自分しかいないと焦りを感じていた。
息子のように大切なガオンをスパイとして送り込んだことは、申し訳なく思っている。

 

オ・ジンジュ(キム・ジェギョン)
示範裁判部 陪席裁判官

韓国ドラマ【悪魔判事】オ・ジンジュ(キム・ジェギョン)
出典:tvN公式

派手な外見、親しみやすい笑顔がメディア裁判にぴったりフィットし「カメラが愛する判事」だ。
成績はほぼ最下位であったが、優れたインタビュー能力で何とか続けてきた。
ここにきて、一躍国民の注目を集めるモデル裁判所の一員となり、晴れて堂々と最高裁判所に入った。
この一生に一度のチャンスをものにするため、意欲を見せるが。

涙もろく、愛嬌もあり憎めない人物。
派手な外見をしているが、実は田舎の農家育ち。
ソウル郊外のワンルームマンションに住み、誰かの足音に恐れながら暮らしている。
ガオンとは、同じ境遇だと一目で分かった。

問題は、あまりにも大きな舞台で、一躍全国民の羨望を受けるスターになってしまったこと。
最初は「魅力も実力だ」程度に思い、自分の魅力を生かして更に出世したいと思っていた。
しかし、大衆の熱狂が止まらないと、ますます欲深くなる自分がいた。
その欲深さに気づいた権力者チョン・ソナが接近してくる。

 

チャ・ギョンヒ(チャン・ヨンナム)
法務部長官

韓国ドラマ【悪魔判事】チャ・ギョンヒ(チャン・ヨンナム)
出典:tvN公式

法務部長官であり、与党次期大統領選の候補者。
エリート検察官として、出世街道を走ってきたギョンヒ。
検察官になった時から、大統領を最終目標にしてきた野心的な人物。
出世のためにピエロを演じてきたのも、将来の権力者は自分であると確信していたからだ。
強力な法秩序をスローガンに司法改革を推進しながら、様々な厳罰主義立法案を国会で通過させた。
そのすべてが、次期大統領になるためだった。
生涯の目標である権力を手にするためには、なんでも犠牲にすることができる強引な人物。
自分の野望のために、他人の子が血の涙を流していたとしても、そんなことは覚えていない。
その中に、ハヨンを助ける支援者Kがいたことも…。

 

ホ・ジュンセ(ペク・ヒョンジン)
大統領

韓国ドラマ【悪魔判事】ホ・ジュンセ(ペク・ヒョンジン)
出典:tvN公式

脇役で活躍した俳優出身の大統領。
国を襲った疫病による経済崩壊。
社会の不満が極限に達し、略奪と暴動が起こるほど状況が深刻になると「強力な法秩序が強力な大韓民国をつくる」と声をあげ、爆発的な人気を得た。

既存の主要政党の人気が底を打つ一方、莫大な資金力を持つ社会的責任財団を後ろ盾にもつジュンセは、メディアを通し大衆を味方につけ選挙戦に勝利。
就任後も官邸ライフを生中継するなど、国民とのコミュニケーションにメディアを活用する。
公約通り、超強力司法改革法案を通過させ、ローマ時代のコロシアムで行われた剣闘士の試合さながらの、国民の不満を解消する華やかな舞台、全国民参加型モデル裁判を開始した。

就任はしたものの、自分がエリート出身ではないことに劣等感を感じ不安に悩まされている。
自分は社会的責任財団の見せかけの大統領にすぎず、実力者は次期大統領のチェ・ギョンヒであることはジュンセをイライラさせた。