恋する韓流ドラマ

ネタバレ無しで韓国ドラマ・映画のオススメ話題作を紹介!

好調なドラマ業界に反してコロナ禍の影響で韓国の映画産業は大打撃

新型コロナウイルス感染症が流行し始めてから1年以上が過ぎました。
韓国では『K防疫』と称して大規模PCR検査の実施や、ITを利用して感染者の行動履歴から接触者の割り出しを行うなど、徹底した対策で感染者数を抑えてきました。

2021年末から第4波に見舞われますが、時短営業などの措置で感染者数減少に成功しています。

韓国新型コロナ感染者数推移

韓国の映画産業は大打撃

世界中がコロナ禍の影響を受けた2021年。
とりわけエンタメ業界は多大な損失を受けました。
昨今、急成長中の韓国の映画業界はどのような影響を受けたのでしょう。

2020年の韓国の映画館の売り上げは5103億ウォン(推定値)で、前年の1兆9140億ウォンから73%も下落しました。
世界一映画好きと言われる韓国人は、1人当たり年平均4.37回も映画館で映画を見ているそうです。
そして、2019年は「パラサイト 半地下の家族」をはじめ、観客数1千万人以上を動員した映画は5本(韓国2本、海外3本)ありました。
韓国の人口が約5000万人なので、5人に1人が見ているという驚異的な数字です。

ところが2020年は観客数1千万人どころか、500万人を超える作品がひとつもありませんでした。
感染拡大が深刻化した夏以降に公開を予定していた作品が、公開延期を余儀なくされたことも要因のひとつです。

 

2020年韓国映画観客数TOP5

1位「KCIA 南山の部長たち」

(ウ・ミンホ監督):475万人

韓国映画「KCIA 南山の部長たち」イ・ビョンホン主演

軍事クーデターで政権を握り、独裁者と批判されるほど絶大な権勢を振るったパク・チョンヒ(朴正煕)大統領。
そんな彼が、自らの側近であった中央情報部部長キム・ジェギュ(金載圭)に殺害されるという世界中に衝撃を与えた事件をモチーフに制作された本作【KCIA 南山の部長たち】。
あくまで「実話を基にしたフィクション」としながらも歴史の闇に肉薄してゆく。
主演は韓国を代表するトップスター、イ・ビョンホン
愛国心と大統領への崇拝そして静かに燃える野心との間で葛藤するキム部長を、演技人生最高とも言える演技で圧倒的説得力をもって体現する。

 

2位「ただ悪から救いたまえ」

(ホン・ウォンチャン監督):435万人

韓国映画「ただ悪から救いたまえ」ホン・ウォンチャン監督

日本での最後の仕事を終えた請負殺し屋のインナム(ファン・ジョンミン)は、娘がタイで誘拐されたと知りタイヘ向かう。そこへ兄弟を殺されたレイ(イ・ジョンジェ)は、激しい復讐心を胸にインナムを追ってくる。

 

3位「新感染半島 ファイナル・ステージ」

(ヨン・サンホ監督):381万人

韓国映画「新感染半島 ファイナル・ステージ」ヨン・サンホ監督

感染爆発が半島を崩壊させてから4年後、家族を守れなかった元軍人のジョンソクは、亡命先の香港で廃人のような暮らしを送っていた。
そんな彼のもとに、ロックダウンされた半島に戻り、大金を積んだトラックを見つけ、3日以内に帰還するという仕事が舞い込む。
大金を奪うため半島に舞い戻った男を待っていたのは、凶暴な感染者と狂気に支配された軍団。
世界的ヒットとなったゾンビ映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」の続編。
待望のノンストップ・サバイバル・アクション!

 

4位「ヒットマン エージェント:ジュン」

(チェ・ウォンソプ監督):240万人

韓国映画「ヒットマン エージェント:ジュン」チェ・ウォンソプ監督

国家情報院に拾われ、暗殺要員として育てられた孤児少年の「ジュン」は、またたく間に対テロ保安局のエースとなった。
しかし、幼い頃からの夢であった漫画家になる夢を捨てられず、任務中に死を偽装して姿を消す。
15年後、ジュンは憧れであった漫画家になったものの、まったく売れずにバイトと妻の稼ぎでなんとか生活をしのぐ日々を送っていた。
自暴自棄になったジュンは酔った勢いで暗殺要員時代の国家機密をネタにした漫画を配信し、その漫画が大ヒットしてしまう。
しかし、漫画を読んだ国家情報院とテロリストにジュンが生きていたことがバレてしまい、命を狙われる事態となってしまう。

 

5位(190万人)「#生きている」

(チョ・イルヒョン監督):190万人

韓国映画「#生きている」チョ・イルヒョン監督

ある日、韓国ソウル近郊で謎のウイルス感染が発生し、人々がゾンビ化して街を襲ってくる。
電話も通じず、インターネットも通信不能な中、ゲームオタク青年のオ・ジュヌは、マンションの部屋に閉じこもり、テレビのニュースと窓から見える景色から情報を得て、生き残りをかけたサバイバル生活を始める。

 

意図したものかは分かりませんが、終末的な映画がラインナップされていますね。
とにかく早くコロナが収まって、心置きなく映画館で映画を楽しめる日々がくることを願います。