話題作を次々手掛ける「A24」と、ブラッド・ピットの製作会社「PLAN B」がタッグを組み、韓国系アメリカ人のリー・アイザック・チョンが脚本・監督を務めた【ミナリ】。
成功を夢見てアメリカへ移り住んだ一家と共に韓国からやってきた型破りなおばあちゃんを演じたユン・ヨジョンがアカデミー賞助演女優賞を受賞しました。
原題のMinari(미나리)は韓国語でセリを意味する語で「たくましく地に根を張り、2度目の旬が最もおいしいことから、子供世代の幸せのために、親の世代が懸命に生きるという意味が込められている」という。
主人公のスティーヴン・ユァンは、ゾンビドラマの金字塔『ウォーキング・デッド』でグレン役を演じた韓国系アメリカ人。
主要な役どころを演じアメリカでも注目を集めましたが、シーズン7で残忍なダリルに殺されてしまう展開は衝撃的でした。
アカデミー賞助演女優賞受賞【ミナリ】ユン・ヨジョンへ祝福コメント
映画【ミナリ】キャスト
スティーヴン・ユァン(ジェイコブ・イ役)
モニカ・イ(ハン・イェリ役)
デビッド(アラン・キム役)
アン(ノエル・ケイト・チョー役)
スンジャ(ユン・ヨジョン役)
映画【ミナリ】あらすじ
1980年代、農業で成功することを夢みる韓国系移民のジェイコブ(スティーヴン・ユァン)は、アメリカはアーカンソー州の高原に、家族と共に引っ越してきた。
荒れた土地とボロボロのトレーラーハウスを見た妻のモニカ(ハン・イェリ)は、いつまでも心は少年の夫を冷ややかな目で見ていた。
しかし、しっかり者の長女アンと好奇心旺盛な弟のデビッドは、新しい土地に希望を見つけていく。
まもなく毒舌で破天荒な祖母スンジャ(ユン・ヨジョン)も加わり、デビッドと一風変わった絆を結ぶ。
一方、水が干上がり、作物は売れず火の車だった一家に思いもしない事態が立ち上がる──。
コメント紹介
ユン・ヨジョンの受賞式でのコメント
アカデミーに、そして私に投票してくださった方々に感謝します。
そして素晴らしい『ミナリ』の家族たち。
私たちは撮影を通して家族になりました。
なんと言っても、リー・アイザック・チョン監督。彼がいなければ私はここにいません。
私たちのキャプテンでした。心から感謝申し上げます。
私は競争を好みません。
ノミニーである5人全員がそれぞれ異なる作品からノミネートされていて、これを競争にするなんてふさわしくないと思うのです。
私は少しだけ運が良かっただけです。
もしかしたら、アメリカの韓国俳優に対するおもてなしなのかしら(笑)。
ふたりの息子に感謝します。
そう、男の子たちに感謝することもあるんですよ。これがママが一生懸命働いた結果よ。
イ・スンギからのコメント
所属事務所の後輩で、ドラマ共演もある俳優イ・スンギからのコメントです。
先生、アカデミー賞助演女優賞受賞を心から祝福致します。
今回の受賞は光栄なものだと思いますが、韓国の俳優たちも光栄に思っており、大きな歴史を残してくださいました。
以前共演できたことも光栄です。僕たち後輩に偉大な足跡を残してくださり、力になりました。
アカデミー賞は漠然と海外の俳優のための授賞式だと思っていましたが、韓国の俳優が、それもこんなに近い存在のユン・ヨジョン先生がステージで受賞しているのを見て、ときめくと同時に嬉しかったです。
まだ撮影中で『ミナリ』は観られていませんが、撮影が終わったらすぐに観にいきます。
先生、改めておめでとうございます。
パク・ソジュンからのコメント
バラエティ番組『ユン・ステイ』と『ユン食堂』でユン・ヨジョンと共演したパク・ソジュンは26日、所属事務所を通じコメントを発表しました。
受賞おめでとうございます。
『ユン・ステイ』で共に撮影した時も先生はいつも尊敬する方だった。
『ミナリ』の撮影現場での先生も同じだったような気がする。
そのため、映画の中のスンジャさんがもっと切なく愛らしくもあったようだ。
本日のオスカー受賞、心からお祝い申し上げます。
今後も健康でいらっしゃることを願っています。
改めておめでとうございます。